チョウおよび生物多様性の保全を考えるイベント「チョウ類の保全を考える集い」を、昨年に引き続き、オンラインで開催いたします。
プログラムでは、はじめに、チョウを取り巻く状況も年々厳しくなっている中、チョウがおかれた状況の全体像について、ご紹介します。日本のチョウの状況、国際的なチョウ類保全の動き、昆虫類が世界的に悪化している現状等について触れながら、今後の展望について考えます。
次に、近年大きな問題となっている異常気象や気温の上昇等によって減少が危惧される高山や山地のチョウの状況について、2つの地域の状況をご紹介いただきます。成虫の発生時期の変化や環境の変化などが生じており、それによって、チョウの状況も変化しています。
また、各地でチョウの保全活動が進んでいる中で、2つの取り組みをご紹介いただきます。
次に、今後の現在の自然環境の状況およびその変化を知る取り組みとして、チョウのモニタリング調査を当協会では2022年から進めていますが、実際にモニタリング調査に取り組まれている2人の方に、モニタリングを通して感じたこと・楽しかったことをご紹介いただくほか、2年間の結果についてもご紹介します。
最後に、当協会で取り組んでいるヒメチャマダラセセリやヒョウモンモドキ、ツシマウラボシシジミ、アカハネバッタの活動については、協働で行っている方々より、ご報告をいただきます。
どなたでもご参加できますが、参加には、下記のリンクからの事前登録が必要です。定員があり、先着順となりますので、ご参加をご希望の方は、ぜひお早目にお申込みください。
インターネットに接続されたパソコンのほか、スマートフォンやタブレットでご参加いただけます。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
日時:2024年2月10日(土) 13:00~17:30
オンライン開催:Zoomウェビナーを利用
プログラム:
12:30~ Zoomウェビナーのシステムへ入室可能
13:00~13:10 開会のあいさつ
13:10~13:50 日本のチョウの置かれた状況と今後の展望
中村康弘(日本チョウ類保全協会事務局)
13:50~15:20
気候変動によって危惧されるチョウたちの状況
「ウスバキチョウ、ダイセツタカネヒカゲほか北海道・大雪山の高山蝶の現状」
渡辺康之氏(日本鱗翅学会・日本チョウ類保全協会)
「ミヤマモンキチョウ、ミヤマシロチョウほか浅間山系のチョウ」
花岡敏道氏(浅間山系ミヤマシロチョウの会)
チョウ類保全の取り組み
「大阪府能勢町におけるキマダラルリツバメの保全活動」
湯浅淳子氏(歌垣SATOYAMA楽舎)
「危機的な群馬県赤城山のヒメギフチョウ」
松村行栄氏(赤城姫を愛する集まり)
15:20~15:30 休憩 10分
15:30~16:15 チョウ類のモニタリング調査
「神奈川県小田原市におけるチョウ類のトランセクト調査」
橋本知幸氏(日本チョウ類保全協会会員)
「ビジターセンターで行っているチョウ類のトランセクト調査」
岡田珠美氏(氷ノ山自然ふれあい館 響の森)
「モニタリング調査全体の結果について」
小長谷達郎氏(奈良教育大学)・内海 邑氏(日本大学)
16:15~17:30 絶滅危惧のチョウ・昆虫類の活動報告
ヒメチャマダラセセリ、ツシマウラボシシジミ、タイワンツバメシジミ、フサヒゲルリカミキリほか
・ヒメチャマダラセセリ:安藤秀俊氏(北海道教育大学)
・ヒョウモンモドキ:山岸瑞樹氏(ヒョウモンモドキ保護の会)
・ツシマウラボシシジミ:神宮周作氏(対馬市役所)
・ツシマウラボシシジミとウスイロヒョウモンモドキの生息域外保全:清水聡司氏(箕面公園昆虫館)
・東北地方のアカハネバッタ:寒河江康太氏(日本チョウ類保全協会会員)・緒勝祐太郎氏(同)
17:30 閉会
- 参加方法・お申し込み
zoomウェビナーを利用したオンライン開催です。ネットに接続できるパソコンまたはスマートフォンが必要です。当日までにzoomをコンピュータまたはスマートフォンにインストールする必要があります。
参加費は無料で、どなたでもご参加できますが、事前の参加登録が必要です。
参加登録は、開始時まで可能ですが、定員があるため、参加を希望する方は、お早めに下記より事前の参加登録をお願いいたします。
なお、当日、閉会後、オンラインの懇親会を実施する予定です。詳しくは、ご参加登録をいただいた皆様に後日ご連絡いたします。
【Web参加登録】 下記のリンクより、ご登録ください。
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_lqL_0b3aQ3SaNK1Wzo3sYA